1688年6月付けでイングランド貴顕から来寇の要請を受けたオレンジ公ウイリアムは軍備を整え,ドイツ諸侯の協力を取りつけてきた.連邦大将軍であるウイリアムだったが,オランダ連邦議会の管轄下にある軍に関しては,連邦議会の許可がなければイングランド遠征に率いていくことはできなかった.これまで軍備はフランスの侵攻に備える防衛のためとの口実のもとに行なわれていた.9月末にウイリアムが遠征計画を開示すると議会も承認し,10月18日(オランダでの新暦では10月28日)には連邦議会の名で諸外国にアピールするための支援決議をした. |
連合諸州の連邦議会がオレンジ公ウイリアムのイングランド親征にあたって船舶および兵員の援助に関わる理由を述べた決議.1688年10月28日. |